この前、息子を連れて、はじめての帰省をした時の話。
実家が鳥取のため、帰省する時は飛行機なのだが、なんせ息子にとっては初飛行機で、乗る前から心配事がつきなかった。
うまく耳抜きができなかったら・・・
機内でギャン泣きしたら・・・
うんちをしてしまったらどこで替えようか・・・
朝、寝坊したらどうしよう・・・
最後に至っては、息子は関係ないか。
とにかく一人で乗る時は、国内線などコンビニ感覚のわたしが、息子を連れてということで、入念にベビールームの場所を調べ、二時間ほど前には羽田空港に着いていた。
そのおかげで、無事に飛行機には乗れたものの問題はここからだ。
席に座り、抱っこをしていたいたのだが、案の定、だんだんと暴れだしてきた
用意していたおもちゃを出そうとしていると、なぜか急に息子がピタッととまり、何かに釘付けになっている。
その視線の先に目をやると、通路を挟んだ一つ後ろの席のマダムが、笑顔と変顔を繰り返しているではないか。
その様子に、にっこにこの息子。
用意していたおもちゃの出番がないほどに、そのマダムのフェイスショーに夢中のご様子。
約40分にも及ぶフェイスショーは、息子の爆睡とともに幕を閉じた。
もう本当に本当に助かった。
心からそのマダムに感謝だ。
飛行機を降り、マダムにお礼を言うと
「本当に癒やされた1時間でした。
こちらこそありがとうございました」
なんて素敵な方だこと。
海外ロケで飛行機に乗る時、隣に赤ちゃんがいると、どうしよう寝れるかなぁ、と自分の心配ばかりしていた我を恥じた。
空飛ぶマダムのおかげで、息子の初飛行機は楽しいものになりました。
改めて、あの時のマダム、ありがとうございました。