年末年始に東京に遊びに来た妹と姪っ子達。
年始にちょうど妹のお誕生日があったので、花柄の可愛らしいショルダーバッグを準備しておいた。
そして、洋服の断捨離をして、着なくなったものも妹にあげようと、プレゼントと一緒に段ボールにまとめておいた。
これが、とある悲劇を招いたのである。
妹と姪っ子達に
「着なくなった洋服あるから、後で選んでね」
と言い残し、トイレに行き、帰ってきたところ、すでに段ボールが開けられ、洋服も各々が選び終わっていた。
わたしとしては、妹にあげるつもりだったのだが、身長もほぼ変わらない姪っ子達は、意気揚々と試着し、
「これ私のー」
とほとんどのものを所有していた。
すると妹が、
「もうほとんど子供達に取られたー。
私なんて、このババ臭い変なかばんしか残ってないんだけど」
と誕生日プレゼントを指差し、言い放った。
なんということでしょう。
「ババ臭い変なかばん」というカウンターパンチをくらいながらも、なんとか立ち上がり、息も絶え絶えに
「そ、それ、わたしが買った誕生日プレゼントなんですけどー」
とできる限りの明るいトーンで言った。
すると、4人が腹を抱えて、のたうち回るくらい笑い始めた。
「痛い痛い痛い、お腹痛い」
いや、こちらは胸が痛いよ、と思いながら、新年早々、初笑いができて良かった、とどうにかこうにか思い込んだ。
はたして、「ババ臭い変なかばん」を妹は使ってくれるのだろうか。
それが、今一番気になります。