お正月に夫の実家に遊びに行ったときのお話

最近、息子のお散歩をするときに気になること。
頭がとにかく寒そう。

またバリカンでクリクリ坊主に散髪したのも相まって、たくさん着込んでも頭が心配なのである。


しかし、帽子自体は持っていても、被せると異常に嫌がり、自分で取ってしまうのだ。


お散歩に行こうとすると。

お母さんが、
「ちょっと待って、これ被っていきなさい」
と黒のアディダスのニット帽を渡してきた。



なんだか年季の入った感じの帽子である

これどうしたんですか?と、聞くと

「史郎(夫)が小学生の時、被っていたものなの」

夫は44歳。
かれこれ30年以上前のものである。
それを今の今まで保管していることに驚いた。

石崎家はとにかく物持ちがいい。

30年以上前の浮き輪やボール

80代のお父さんの高校の時の通信簿

まで、きちんと残っているのだ。

それでいて、家は綺麗にスッキリ片付いている。

一体、どこにそんな沢山のものが眠っているのだろうか。


家の綺麗さを見るに、もはや四次元ポケットがあるとしか思えない。

謎は深まるばかりだが、物持ちの良さと物を大切に使い切るところは、とても尊敬している。


残念ながら、息子は夫が昔被っていたそのニット帽も被せた瞬間投げ捨てたが、なぜか今では見ないアディダスのロゴの雰囲気に魅了され、わたしがもらうことになった。

30年以上前、小学生の夫が被っていたニット帽を、今わたしが被っている。
 

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