ヴィンテージブームその1

⾃分でもびっくりなのだが、ここに来てまさかのヴィンテージブームがやってきた。

なんのヴィンテージかというと洋服のお話で、いわゆる古着である。

昔から洋服は⼤好きで、そのときそのときの⾃分が好きなものをできる範囲で楽しんできた。
今でこそ、インターネットでどこに住んでいても世界中の欲しいものが買えるが、20年以上前の鳥取の田舎では、手に入るものが限られていた。
⾃分なりに⼯夫をし、制服の上に⽻織るカーディガンやダッフルコートでおしゃれを楽しんでいた。

⼤学で神奈川に上京すると東京への憧れが爆発し、「109」に出向き、そこでしか買えないブランドを買いあさった。
COCOLULU、MOUSSY。
もう、⽥舎っ子からしたら、よだれもんであった。

とにかく好奇⼼旺盛なわたしは、ギャル⾵から当時絶⼤なるカリスマのエビちゃん⾵、安室ちゃんのバックダンサー⾵など、さまざまなものを試した。

お笑いの養成所に通うようになってからは、なかなか洋服にお⾦をかけられなくなったのだが、近所のホームセンターで300円の作業着を買い、裾をアレンジしたりとそれはそれで楽しんでいた。

テレビに出るようになると、今まで知らなかった洋服たちに触れる機会が増え、情報量も増した。

洋服にお⾦をかけられるようになり、いわゆるハイブランドもゲットした。
だいぶ背伸びをしていたと思う。
ただそれが楽しくて楽しくて、よく家で⼀⼈ファッションショーをしては、そのまま深夜のコンビニに繰り出し、あわよくば写真でも撮られないかと妄想したものだ。

途中、スティーブ・ジョブズに憧れ、突如、毎⽇⽩シャツとデニムを着続けた3ヶ⽉間もあった。
しかし、やはり⼤好きな洋服。
ジョブズは服装を考える時間がもったいないと制服化していただけで、わたしゃ服装を考えるのが⼤好きなんだということに改めて気づき、ジョブズ化はやめた。

そんなわたしが、今回ヴィンテージブームに⾄ったお話は次回に続きます。
もう少々お付き合いお願いいたします。

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