先日、久しぶりに海外ロケに行ってきた。
本当に本当に、久しぶりの海外であった。
どれくらい久しぶりかというと、最後に行ったのが2020年の3月に行ったコートジボワール。
それから世の中はコロナ渦になり、海外なんて一生行けないのではという空気が漂っていた。
そして、わたし自身も出産と子育てというある種の冒険を体験し、なかなか海外ロケからは遠のいていた。
なもので今回、3年ぶりである。
ただ、3年海外に行かないなんて至って普通だろうと思う方も多いと思うが、ひと月に2回海外ロケに行っていたわたしにとっては、それはとんでもない年月なのである。
以前は、例えアフリカだろうと、アマゾンであろうと行けと言われれば、当日だろうとポンと飛行機に乗れる身体になっていた。
スーツケースには常備の荷物が入っており、クローゼットも衣替えなどすることなく、年中季節感なく生きていた。
それが3年という年月があくと、一ヶ月前からなんだかそわそわしているではないか。
行く場所の気候を調べ、何度も荷物を確認し、初めて海外に行くような感覚であった。
もちろん年月以外にも、この3年間で母親になり、その状態で海外ロケに行くという不安もあると思う。
持っていくものリストに一つ「覚悟」という荷物がふえた。
そして久々というのは恐ろしいもので、まさかのパスポートの期限が切れてしまっていたのだ。
あわてて戸籍謄本を用意し、新たにパスポートを発券してもらい、事なきを得たのだが、出発前からこのようにてんやわんやだった。
行き先は15年ぶりのエジプトである。
エジプトロケのお話は、次回に続きます。