とある夏の日。
ふと思い立って、わたしは、息子とはじめての二人旅をしようと計画を立てた。
というのも、夫がしばらく海外出張で家をあけることになり、その間息子とお家でふたり。
この夏の猛暑、いくら天気が良くても、逆に公園や外遊びができないというジレンマ。
晴れの日に室内に籠もることにうんざりしていたわたしは、少しでも涼しげな場所に行き、どうせなら思いっきり遊ぼうではないかと思い立ち、気がつきゃ宿のサイトを見あさっていた。
夏に日本で涼しい所というと、もう高度をあげるしかない。
2000メートルくらいの山に登れば涼しいよな。
と思ったものの息子はまだ一歳。
冷静に考え、いわゆる避暑地といわれる場所を検索。
すると、関東近郊なのに今まで一度も行ったことのなかった栃木県の那須高原に心惹かれた。
なぜだろう、ここ最近ずっと気になっていた場所。
那須近くの黒磯というおしゃれカフェエリアや、サファリパークなど、行ってみたいなぁと心のブックマークをつけておいたところだ。
新幹線で1時間ちょっとという距離感もいい。
あとは、予定の日程でとれる子連れ旅に優しいお宿を探すのみだ。
若干イヤイヤ期の息子。
近所のスーパーへの買い物でさえも手こずる今。
ベビーカーから脱出したがり、持参したバナナを食べさせながら買い物をするという始末。
この状態の息子と旅行だなんて、かなり高いハードル。
何本バナナ持っていきゃーいいのか。
そんなわけで、宿は子連れ向きで多少騒いでもよい、私も落ち着けるところを希望。
すると「リゾナーレ那須」という子連れ旅に優しいが盛りだくさんのお宿を発見。
施設が広大で、外に出かけなくとも宿のアクティビティが充実している。
車で行かないと決めた我々には最適だ。
那須塩原駅までもお迎えシャトルバスも来てくれる。
夏休みの繁忙期、びくつくお値段ではあったが、親子で心の洗濯をするには最高の宿。
早速予約をした。
となれば、あとはもうワクワクしかない。
インスタグラムで宿の写真を眺めながら、心踊り、旅が待ち遠しくなった。
今回はワンオペでの旅。
荷物を背負っての抱っこ紐など、入念にシュミレーションし、ベビーカーは泣く泣く諦めた。
準備万端。
いよいよ、那須二人旅 後編に続きます。