先日、NHKで放送された「いもと日和」という番組。
見てもらえたでしょうか。
この「よかん日和」とかなり親和性が高い内容。
というか、「よかん日和」で普段発信しているものを、美しくおしゃれに、高いクオリティで映像化して頂いたような感覚である。
たいていの番組は、事前の打ち合わせで内容を聞き、なんとなくであるが、どんな映像になるか想像がつく。
しかし、この「いもと日和」に関しては、がっつり打ち合わせはしたものの、全くどんな内容で、どんな絵で放送されるのかイメージできなかったのだ。
それは実際にロケを終えてもそうで、一体これがどう編集されるのか、怖いくらいに想像できなかった。
ただ、ロケ自体はとてつもなく楽しかったのだ。
念願の鉄のフライパンを使うため、鉄職人の元を訪ね、鉄のフライパンと上手に付き合う方法を学び、実際に作る過程も体験させてもらった。
次の日は、いもとのお家に大好きな森三中大島さんを招き、鉄のフライパンを使い、おもてなしをした。
と文章にすると、至って普通のことなのだが、わたしは現場で慌てふためいた。
いわゆる今までのtheロケに慣れていた私は、カメラに向かい、リポートし、リアクションし、情報をお伝えすることを第一に考えていた。
しかし、今回はそのような場面は一切ない。
というか、まずカメラがどこにあるのか分からない。
不慣れなわたしは、カメラを探しまくった。
見つけたカメラは計4台。
普段そんなことはあり得ない。
ケツを向けているんじゃないか
職人さんの作品と自分が被っているのではないか
もっと声を張った方が良いんじゃないか
開始から1時間は、そんなことばかり考えてしまい、気が気じゃなかった。
なんというか、台詞のないドラマを延々と撮っているような感覚で、そわそわしていた。
しかし、慣れというのは恐ろしいもので、1時間もするとカメラの存在を忘れるくらい自然体でいる自分がいた。
イモトアヤコ
と
井本絢子
の間
「いもとあやこ」
とでもいうのか。
衣装ではなく、私服の古着を纏い、興味津々のことにふれる。
まさに、「よかん日和」で発信しているワクワクが詰まった時間であった。
今回、お世話になったプロデューサーさんがしきりに言っていた
「自然体のいもとさんで」
カメラの前でこれを体現するのは、本当に難しい。
わたしには、ほぼ不可能なことに思える。
しかし今回、スタッフさんがさまざまな工夫で撮影してくださり、アドバイスをくださり、無理だと思っていた「自然体」を体現できた気がする。
ふれて、かんじて、わくわくして、学んで
伝えて、刺激されて、
んで、またふれたいことが現れて。
そんなループが、きっと日常には溢れている。
今回の「いもと日和」が皆さんのわくわくを刺激して、いつもの日常に
「良いことあるかも」
と予感できるような時間になっていたらよいなぁ、と思います。