先日、海外ロケで10年ぶりにスリランカに行ってきた。
ここ数年で意識高い系人間になったわたしにとっては、今回のスリランカはとんでもなく楽しみなものであった。
10年前のわたしは、スリランカと聞いても、インドに近い、インドに似たような文化や食べものがあるイメージしかなかった。
今のわたしからしたら、グーパンチもんである。
今やスリランカと言えば、デトックス、瞑想、を目的とした、まさに意識高い系人間が旅先に選ぶ聖地である。
文化系おしゃれ雑誌のホテル特集では、表紙がスリランカのホテルという、まさにセレブリティー達が集まる場所。
もちろん、「イッテQ!」のロケで行くので、そんなゆったりとしたものではないのだが、それでもわたしのテンションは上がっていた。
メインのネタは、象の大群をリポートすることではあったが、やるネタの中にアーユルヴェーダという文字があったのだ。
アーユルヴェーダは、日本だとスパでやってもらうオイルを頭に垂らすような印象があるが、スリランカではれっきとした医療の一つである。
なので、実際体験したところも、高級スパホテルというよりは、おしゃれな病院といったようなイメージであった。
何より嬉しいのは、まずはドクターに診察してもらい、今の自分の状態を把握できること。
それも採血などは一切なく、ただわたしの脈に3本の指を当てるだけだ。
そして、痔・腸・気管支が悪いことを言いあてられた。
凄すぎる。どうやって分かるのだろう。3つも当てられると偶然ではない。
完全にドクターを信じた。
次にわたしは、アーユルヴェーダの3つのドーシャというバランスで言うと、ピッタに属するみたいだ。
そのため、赤みのお肉、魚は合わず、白いものを食べなさいと言われた。
牛肉とマグロが好きなわたしには厳しいものがあるが、ドクターを信じ切っているわたしは、素直に受け入れた。
そして、もう一つびっくりすることも言われたのである。
「あなた、朝ご飯食べてないですか」
「はい。ここ2年くらい、朝ご飯は抜いています」
これは、本で読んだ16時間ファスティングというのを実践していて、胃腸を休ませるために良いと聞いて、2年もの間やっていた。
「あなたには合っていません。やめてください」
え???
耳を疑った。
万人に良いことではないのか。
ドクターいわく、そのような方法が合う人ももちろんいるが、ピッタのわたしには合わないらしい。
なんなら、胃酸が多く出て、良くないらしい。
早く言ってよーーー
この2年何だったんだろう。
と悲しくなったが、逆に今知れて良かった。
今後も永遠に、朝ご飯を抜くところだった。
というわけで、この日を境に朝食を食べ始めた。
そして調子もいい。
改めて、万人に良いものなどそうそうないんだなぁ、とスリランカで学んだ。
アーユルヴェーダ、おすすめです。