いやはや長かったのか、あっという間だったのか、どちらも混在はしますが、何はともあれ、息子が無事に2歳を迎えました。
わたし自身もまだまだ正解のないなかで、一緒に育ててもらっているような感覚。
イヤイヤ期での食べムラやときには、朝起きた瞬間から不機嫌モードで、おむつも替えたくない、着替えたくない、ヨーグルトしか食べたくない、と暴君と化す息子。
けれど、ゴミをゴミ箱に捨てられたり、靴下を脱いだり、かくれんぼしたり、わたしにシールを貼ってきたり、自力でチャイルドシートに座れたり、愛想笑いしたり、この1年でできるようになったこともたくさん。
一生に一度の2歳。
盛大に祝いたいのは我々もしかり、夫の実家のじいじやばあば、ねえねも一緒。
なもんで、夫の実家でお誕生日パーティーをやりました。
もう着いた瞬間からのプレゼント攻撃。
お姉さんも2人いるのでその一人一人からプレゼントを頂く息子。
アイドル並みである。
服やら、リュックやら、トミカのコース。
さすが初孫。もう完全に、我主役なりといった感じで鎮座している。
夕飯もばあばが気合を入れて作ってくれ、大好きなミートボールをミッキー型にしてくれている。
主役は堂々としたものだった。
好きなものだけを食べていた。
そして、メインイベントの誕生日ケーキ。
一度ショートケーキを食べ、その美味しさを知ってしまった息子は、箱が出てくるなり感づき、早く食わせろと暴れ始めた。
どうにかろうそくをつけ、写真を撮り、切り分けようとしたそのとき、ばあばがさっと、段ボールで作った何かしらの装置を取り出してきたのだ。
「なにこれ? なにこれ?」
と不思議そうに聞くと
「いいからいいから」
とその装置をケーキの下に潜りこませるばあば。
よく見ると、ケーキと思しき大きな円の中に、複数の線が手書きで書かれている。
そして、その線に沿って、ケーキをカットしていくばあば。
まさかのケーキを平等に切り分ける装置だったのだ。
その手作り感がとても可愛らしく、思わず笑ってしまった。
みんなが喧嘩しませんように。
おんなじ量食べられますように。
なんだが童心に帰った気持ちになった。
しかし、もともとの線を間違え、何度も書き直していたようで、結果どこで切ってよいのか分からなくなるばあば。
自らのトラップにはまっている。
そんな愛に溢れた家族に囲まれて、息子も楽しく2歳を迎えられました。