この前、はじめて家族で品川の水族館に行ったときの話。
この水族館はイルカショーが有名で、我が家もとても楽しみにしていた。
会場に着くと、そこは円形状になっていて、満員のお客さんで埋まっていた。
自慢じゃないが、わたしは以前、番組の企画でイルカショーに挑戦したことがある。
イルカの尾びれにつかまって泳いだり
イルカの背中でサーフィンしたり
失敗したが、ジャンプにも挑戦した。
その経験からすると、今から見るイルカショーの会場の水槽が、狭く感じられた。
なんというか、イルカが助走できるようなスペースがなく、常にサークル状に泳がないと、壁に当たってしまいそうに思えた。
果たして、ここでイルカショーができるのか。
ドキドキしていると、ショーのお姉さんが登場し、それぞれのイルカの紹介が始まった。
すると、お姉さんの手の合図で、イルカたちが縦横無尽に泳ぎ、ジャンプを始めた。
わたしの心配は一体何だったのかというほど、その激しさと回数は今まで見たどんなショーよりも、濃密で正確だった。
あの距離であれだけのジャンプをするには、一瞬でかなり深くまで潜り垂直で出てこないと、観客の方に飛び出してしまいそうだ。
一緒にジャンプするお姉さんも、とんでもない潜水能力だ。
そして、ジャンプのたびに凄まじい水が客席にかかる。
そのたびに、アイドルのコンサート並みに歓声が上がる。
会場全体に一体感が生まれ盛り上がる。
こんなイルカショー、見たことがない。
イルカは賢いとよく言うが、もはや天才である。
完全に魅せてくれている。
動画を撮ることも忘れ、ひたすらに、目に、心に焼き付けた。
これは完全にハマってしまった。
また絶対に見たい。
年パスを買おうか悩んでいる今日この頃である。