多摩動物公園


先日、人生初の多摩動物公園に行ってきた。

NHK「テレビで中国語」で2年間お世話になった陳先生と、メイクの杉野さんと、息子の4人旅。

お昼ご飯を食べ、いざ動物園へ。

入り口近くでマップをもらい、どのルートで回るか検討し、右側のアフリカゾーンからぐるっと一周しようと企てた。

しかし、アフリカゾーンに向かう最中に思った。

舐めていた。
多摩動物公園の広さを舐めていた。

ここは、動物園という名の立派な山である。

急激な坂を、ベビーカーを押しながら上っている途中、登山を思い出していた。

あまりにもマップがコンパクトにまとまっているもので、その感覚でいたらえらい目に遭う。

とにかく、まずはアフリカゾウを目指し、大人3人必死に歩いた。

ゾウが見えると、大人も子供も大興奮。

息子にとっては、初めて生で見るゾウ。

なんだか不思議そうにしていた。

すると、突如ゾウが、滝のような尿と便を放出した。

その瞬間、さっきまでおとなしく見ていた息子は、大爆笑の大興奮。

やはり、尿と便というのは、子供にとってはたまらなく面白いものなのだ。

そして、お次はキリン。

10頭以上のキリンを一気に見ることができ、中には子供のキリンもいて、微笑ましい光景に皆で目を細めていた。

すると、1頭のオスが、メスのお尻を何度も何度も嗅ぎだした。

職業柄、こういう場面は幾度となく見てきている。

これはオスが、メスが発情しているかどうかを確かめる行動。

注意深く観察していると、オスが背後からメスの上に乗っかろうと必死である。

これには大人3人、大興奮である。

息子そっちのけで、3人で盛り上がっていた。

そして、ふと気づいた。

やはり、いくつになっても、尿や便や交尾といった動物的な欲求というのは、大人子供関係なく、興味深く感じるのだ。

そんなことを考えながら、ライオンバスに乗ったり、チンパンジーを見たりして、アフリカゾーンだけだが、だいぶ満喫した。

園内を全部見て回るには、相当な覚悟と時間と体力が必要なことが分かった、初めての多摩動物公園でありました。

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