先日番組で、鳥取県出身者として、地元の自慢をしたり、変わった風習を紹介することになった。
鳥取で生まれ育ったわたしだが、18歳で上京し、気がつけば、現在38歳。
鳥取で過ごした時間よりも、東京で過ごした時間が多くなるという、なんとも感慨深い年齢になった。
しかも、間に海外もあちこち挟んでいるので、色んな記憶があやふやである。
なもので、地元の友達にリサーチをしたり、鳥取に関する本を見たりと、がっつり鳥取と向き合った。
鳥取といえば、ほぼ皆さんに言われるのが、鳥取砂丘である。
しかし、案外地元の方は行く機会がない。
特に西部出身のわたしは、家から車で2時間はかかっていたので、頻繁に行く場所ではない。
なんなら、地元にいたときに行ったのは、一回だけだ。
あとは、この仕事をするようになり、ロケで二回ほど行った。
なので、情報もどうしても西部中心になってしまう。
西部でいうと、やはり中国地方が誇る名峰「大山」である。
昔は当たり前のように、大山を登下校などで眺めていたが、今思うと、あの景色はとんでもない絶景だったということに気がつく。
その大山まきばみるくの里にある、特製ソフトクリームは絶品である。
濃厚で、夏なんて鳥取でちょっとした行列ができるのだ。
大山は、地元の小学生がはじめて登山する山でもある。
結構きつい山だと思う。都内の学校だと考えられない。
足腰の強さは、そのあたりで鍛えられたような気がする。
その大山の頂上から、晴れていれば一望できるのが、皆生の海から続く日本海だ。
こんなにも、山と海が近いことにも驚くであろう。
ソフトクリームの他にも名産があり、それが白バラ牛乳である。
当たり前のように毎日給食で飲んでいたが、東京に来て普通のスーパーには売ってなく、成城石井や紀伊國屋でしか見ないことに、誇らしい気持ちになった。
もちろん、二十世紀梨や、境港の松葉ガニも美味しい名産である。
スターバックスやセブンイレブンがなかなか進出しなかった県でもお馴染みだが、進出したときはもうそりゃ大盛り上がりで、見たことない行列で、地元の踊り子さん達がシャンシャンと踊りながら迎えた映像が夕方のニュースで流れたらしい。
そんな愛しい県である。
久々に帰省したくなった年末である。