わたしはエッセイスト・松浦弥太郎さんの言葉がだいすきだ。温かくてやさしく色んなことを教えてくれる。なのに全然おしつけがましくなく、わたしもちょっと真似してみようかなと自然に思える言葉。
そんな松浦さんと嬉しいことに先日対談させてもらった。ただのファンと化したわたしは興奮し鼻息ふんふんしながら、心のメンター松浦さんに矢継ぎ早に質問しまくった。松浦さんはひとつひとつに丁寧に真摯に向き合い答えてくださり、そこにある松浦弥太郎の生き方に触れることができわたしはますます好きになりただの大ファンと化した。
後日、松浦さんから贈りものが届いた。そこには松浦さんがつくられたグラノーラとともに一通のお手紙。対談の感想やおいしいグラノーラの食べ方のイラストなどわたししか読むことができない贅沢なエッセイのようなお手紙だった。
読んでいると、ところどころまちがえた文字や言葉をペンでばってんして修正している箇所があった。人によってはまちがえたところを修正ペンで消したり、はたまた最初から新しい紙に書き直すひともいるだろう。だけど松浦さんのお手紙はそのまま、まちがえたところも修正したあとも綴られてある。そしてそれがまた魅力的にみえるのだ。きっとそれは松浦さんの生き方がにじみ出ているからではないか。
一度始まった人生や起こったできごとを0にすることはできない。すべてを受け入れたうえで自分なりの軌道修正をしながら生きていく。勝手な解釈かもしれないけど松浦さんのお手紙をながめながらそんなことを思った。
お返事を書きながらさっそく真似しているわたし。やはりわたしはただのファンです