昔から美術の成績は悪く中学生の時は5段階評価で「2」をもらったことのあるわたし。 なにか動物や人物を描こうものなら壁画のような作品になりいわゆる友人たちからは画伯と呼ばれてきた。
自分が描くのは苦手だがなぜか絵を見るのは好きで、よく一人で美術館にいってはわかったような感じで腕をうしろで組みうろうろ見て回る。
細かいことはわからないので基本は直感というか自分が好きかどうかで楽しむことしかできない。
そんなわたしが人生ではじめて購入した絵画は大好きな作家・西加奈子さんの絵。本の装丁をご自身で描かれていてその絵がとてもすてきで個展に遊びに行かせてもらった時に一つ買わせてもらった。すると気前の良すぎる西さんがこれも良かったら持っていって、と実際購入した倍はあろう大きさの絵もくださったのだ。
おまけと言うにはでかすぎる。しかも、わたしが大好きな小説の装丁。以来、我が家のリビングにどーんと飾らせて頂いている。
なんだかこの絵を飾るようになってからお家の雰囲気が明るくなり元気がみなぎっている気がする。植物と一緒でやはり自分が好きな絵を飾るというのは気持ち的にも良い効果があるんだと学んだ。
そして先日友人の紹介でとある個展にいってきたのだがこれまたすさまじく、いわゆるなにかを描くという絵ではないけど、パワー全開の絵なのだ。
言葉で説明するのは難しいのだがアーティストの方いわく気とかエネルギーで描いているらしい。 こう聞くととんでもなく怪しい、イモト大丈夫かと思われそうだが、それを見た時に自分が好きか、気持ちいいものかが大切なので、
イモト大丈夫である。
そして、わたしのために描いてくださると言う。しかもわたしのエネルギーを使ってだ。寝室に置きたいというと、よく眠れるようになるという。
イモト大丈夫である。
話はとんとん拍子に進み数週間後には、わたしのエネルギーを使い目の前で絵を描いてもらった。
ものの15分で完成。なんだか不思議な体験だった。そこから時間が経つと変化する部分もあるらしく本当の完成までにはもう少し時間がかかるそうだ。
はやく寝室に飾りぐっすり疲れがとれる日を心待ちにしている。