人生最重量

この文章を書いている現在、わたしは妊娠後期の9ヶ月。
お腹もかなり大きくなり、人生最重量を更新し続ける毎日である。

ここ数年のわたしは食生活を見直し、グルテンフリーにバターコーヒーに酵素玄米などなど、身体に良いものを取りいれていた。

しかし突如襲ってきた悪阻という現象により、一気にそれまでの食生活が一変したのだ。
朝から晩まで気持ち悪く、酵素玄米など想像しただけで勘弁してくれという気分になり、全く受け付けない。
ただ何かは栄養をとった方がよい。
何でもいいから食べられるものを食べた方が良いと考えた結果、数年我慢していた

マックのポテトを食べまくった。

焼きそばパンを食べまくった。

サーティーワンアイスクリームを食べまくった。

仕方がない、なぜなら悪阻だから、と自分と夫に言い聞かせ、なぜか夫も、しょうがないから俺も付き合うと言い出し、夫婦で食べまくった。



ありがたいことに悪阻は1ヶ月半で終わり、これで元の食生活に戻ったとさ、めでたしめでたし、とはいかない。
今も絶賛それらのものを食べている。もはや習慣になりつつある。



なぜだろう、全然気持ち悪くもないのに、ポテト欲もパン欲もアイス欲も止まらない。
身体がジャンキーを覚えてしまったのだ。



その代償は、しっかり体重というごまかしようのない数字に表れ、毎回検診のたびに、持ってる洋服のなかで一番軽く薄い肌着のようなものを纏い、体重計にのるのだ。
そんなしょうもない努力はむなしく、着々と予想以上の数字をたたき出している。
わたしの通っている病院は自己申告のため、

リトルイモトが

「少しさば読んじゃえ」

と悪魔のささやきを提案してくるが、まだそこまでは至ってない。
いや、それをしてしまったらおしまいだ。検診の意味すらなくなってくる。

なんとか微増で出産までいけたらと祈りながら、晩ご飯のことを考える日々であります。
 

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