見ているだけで、わくわくするものがある。
缶に敷き詰められているクッキーだ。
もちろん、箱やビニールに入っているクッキーも味は等しく美味しいのだが、なぜだか缶に入っているというだけで、テーマパーク感があり、一気にテンションも上がる。
ただ、お値段もなかなかなので、自分用というよりは、手土産としてたまに渡すくらいであった。
先日、近所をお散歩していると、おしゃれオーラ全開たたずまいの洋菓子店を発見。
ふらっと入ってみると、バターのいい香りと同時に、可愛らしい缶に入っているクッキーたちを発見。
正直、誰かに渡す予定は一切なかったが、気づけば缶クッキーを持ち、レジに並んでいた。
お店を後にし、ネットで調べてみると、なんと週一回土曜日にしか販売せず、その他の曜日で一週間かけて手作りをしているという丁寧感。
今日を逃していたら、来週まで買えなかったのだ。
我ながら奇跡的な出会い。
良きご縁にほっこりしながら、お家に帰って缶を開けてみると、100点満点のビジュアルに、一口頬張ると120点満点の美味しさ。
クッキー一個で、人はこんなにも幸せな気持ちになるのだ。
そして缶のふたを閉める。
缶に描かれているデザインを愛でる。
うん、ここまでで、ある意味一つの儀式なのだ。
だから、缶クッキーは、決して一気食いはしない。
毎日一個ずつ、ちびちび食べるのがいいのだ。
しかも、食べていない間も、置いておくだけでビジュアルも楽しめるし、中身を食べ終わったあと、何を入れようかと考えるのもまた楽しい。
たまには自分への手土産として、缶缶クッキーを買ってみるのもいいかもしれない。