ないものねだり

息子が産まれて一ヶ月。 
生活が一変した。本当に一変した。 

妊娠期間もさまざまな変化にびっくりしたが、それを遙かに上回る変化に、どうにかこうのかついていくのがやっとである。 
一番は、とにかく睡眠不足である。
正直これを書いている今も、気を抜くとキーボードの文字が二重に見えてくる。誤字脱字万歳だ。 
2〜3時間おきに、ミルクとあやすをエンドレスで繰り返すため、産まれてから、まとまって寝るということが不可能なのである。 

できることなら、たくさん眠りたい。
つくづく、人って、ないものねだりをするものだと思う。

というのも産まれる前、とくに妊娠後期は夜眠れないのが悩みだった。
寝苦しく、寝てもすぐに目が覚める。
夜が長く感じ、早く朝になれと思っていた。

それが今じゃ、いつ何時どこでも寝られる。
数ヶ月前の自分がどれほど贅沢な悩みだったか、身にしみている。 



ないものねだりとはよく言うが、その通りである。 
ということは、今のこの状況もいつかは、あのときは良かったと言える日がくるのか。
今の息子は今しかないわけで、日に日に成長を感じられるその姿にほっこりしつつ、思うことはただひとつ。

「眠たい。。。」 



息子よ、すまん。

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